夜明け前

Twitter:@ai_no_yumetoca

7/21-7/23

24歳の夏のはじまり、夏休みを中国は山口で過ごした。友達の家にお邪魔させてもらって二泊三日。

20日の夜、夜行バスに飛び乗って東京に向かった。この飛び乗るという表現は大袈裟なものではなく、ほんとうに出発の5分前くらいにバス乗り場についた。「この辺りはねえ、覆面がいるから普段は無茶しないんだよー、山口楽しんでねえ」と言って夜中にタクシーをグングン飛ばしてくれたおじちゃん、一生忘れないと思う。

羽田から宇部へ。飛行機なんて人生2度目14歳ぶりに乗ったから終始ドキドキしていた。君の街までひとっ飛びだし、天国と宇宙に近い場所にあっさりと行けるなんて、すごい乗り物だ。




それから、人生で2度目のフェリーにも乗った。海はいいなあ、大きくて和やか。台湾のかき氷とクリームぜんざいおいしい。屋台もたくさん並んでいて楽しい場所だった。道中、車でたくさん歌を歌ったり、東北にはないお店や面白い看板を発見してはわいわい騒いで、よかったなあ。私が昔あげたプレイリストを沢山かけてくれたんだけど、プレイリストというものはいいものだと改めて。帰ったら私もまた色々作ろう。夢の国というゆめかわいいラブホテルをみつけた。


二日目。喫茶店でモーニングをとる。途中、川にて朝食タイムしている鴨や、遊ぶ子供に会い、夏。山道をこれでもかというくらい曲がりくねって、進んでいくと、いきなり現れる古本屋。すごく素敵な生活をしてらっしゃる店主さんだ。とてもとても素敵な装丁の本と日記帳を買う。楽しい日のことしか書かない日記帳にする。

ここはこの世の場所か?と思うくらいに綺麗なブルーよ。水に含まれるミネラル分が豊富なため、太陽の光(大きく分けて7色)のうち、6色は水に吸収されるけど、残りの青色だけは反射するとのこと。理由を調べてもホウ、という感じだけど、そんなことはどうでもいいくらい、兎に角神秘的なんであった。水があり得ないくらいに綺麗。


山道をぐんぐんと登って、空と海の境が分からない景色が広がる場所へ。海は凪いでいた。船が数隻、進んだり泊まったりしていて、その様子を永遠に眺めていたいと思った。なんだか、どうでもよくなるのだな。現実から離れた場所に来ているというのはあるんだけど、それを度外視にしても、大きな海と回る風車と、田んぼ、そこに住む人たちの暮らしを、くぐり抜けて、それから神様と同じような視点で見下ろしていたら、私が普段感じる悩みとかくるしみとか、かなしみとか、そういうマイナスなものはとんでもなくちっぽけなものに思えた。まあ、現実に戻ったらそれはむくむくと、おどろに復活するんだろうけど、このときの気持ちを忘れたくはない。

山を下って、道の途中で車を停めて海に。これは、いー夏休みだなあ。あー、夏休み、夏休みってこういうことを言うんだなあ。死ぬほど幸せでどうしような、楽しいな、笑おうって時間だった。24歳の夏休み。写真たくさんたくさん撮ったから、現像するの楽しみだな。


生活がある、私にも君にも、生活が。一晩ねむって、朝になったら私も仕事に行くし、またパソコンのモニターに向かう。淡々とした毎日が目の前に並べられていて、険しくあっても、なだらかであっても、その中を歩き続けていく、こと。泣いても笑っても、出会いがあっても別れがあっても、自分が選び抜いた世界を生きていく。旅行ってのはいいもので、途中会ったコンビニの店員さんですら、とびきりなことが起きなければ、もう二度と会うことがない、そういう人と人の生活の交差が起きるのが堪らなく楽しい。なんだかそれだけでちょっぴりおセンチになってしまうんです。誰が言ったんだっけな、借金してでも旅をしろ、って、今は私もそう思う。ねえ、また、会えればいいなあ。会いに行きたいな、会いにおいで、次はどこに行こうなあ。

エブリシングズ ゴナ ビー オールライト、ということで。