夜明け前

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11/08

春より髪の毛が伸びた。毎日米を食べる。黒い血が股から垂れている。えらく人間らしくなってきたじゃあないかと思う。全然あんしんじゃないのに何処かに行くために張りぼてのこころをぺたぺたつくる。私は悪くない、私は悪くない、私は悪くない。生活の黄ばみ、日常の衣摺れみたいなものをていねいにていねいに伸ばして切って洗って、ピカピカにしないとという日。幼い私が思い描いた20代はこんなではなかった気がする。こんなおとなこどもみたいな人間では、なかった気がする。

私のつくった料理をおいしいおいしいと食べてくれる。幸せは沼だ、果てがない。えんえんと落ちていく、浮力がほしい。春とノスタルジアと魚を飼わないと。しっかりしなさい。ほんとうはシャンプーの匂いくらいしか信じられるものがない。


それも、内面の肥大、見当違いの罪悪感、日々のむくみ。