夜明け前

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年が明けた。子供の頃はあんなにとんでもないことが起こっているような気がしてたのに、この歳になるとサッパリと全部が流れていく。日頃から24時を過ぎても起きているようになったからだろうか。


私たちが2018年に足を踏み入れた頃を思うと涙ぐましい。恋人と付き合ってからとにかくものを食べるようになったので確実に肉がついたんだけど、生活の証と考えるとそれすらも少しいとおしい。でも過剰に醜くなるのは嫌なのでちょっとは引き締めようと思う。今年は、よく笑ってよく泣ける人間になりたい。


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仙台に帰る。地元はあんなに雪が降っていたのに少し外に出ると何事もなかったよう。母が四月からの同棲の話を許してくれた。炊飯器でも買ってあげるって。「たらちねの母がつりたる青蚊帳をすがしといねつたるみたれども」という短歌がありますけれど、故郷に帰るたび、ちょっとだけ思い出します。


仙台のフォーラムで「勝手にふるえてろ」みた。少なからず、自分がいた。膨らみすぎた自己愛と自意識過剰な自己嫌悪。「絶滅すべきでしょうか」にそれ全てが現れていると思う。"非モテ"というか、世界の枠にピッタリとはまれない人の話で、自分しか気にしていないことをあたかも世界の全てから評価された気になってしまう。それでもおいて枠にはまった人間、自分が神と認めたもの以外を心のどこかで見下している。全てにおいて自意識過剰。いい映画だと思ったし途中鳥肌もたったけど、もうしばらくみたくない。でも年の初めに見れてよかった。松岡茉優さん、こちら側の人がこちら側の人を演じてる印象で、裏切られない。 外側の人がどうにかして自分を役に結びつけたというより、そこにいた、という感じ。「勝手にふるえてろ」は、これに自己投影した全ての人に対しての言葉な気がするし、よく言ってくれたと思う。それに救われた人はいるでしょう。わたしを供養してくれた。


コンビニで1126円分酒のつまみ買って帰った。月がやたらと大きい。