夜明け前

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HPのお知らせ

写真と文章を作品として共有するHPを作成致しました。
以下リンクより
http://arukuasa.tumblr.com

随時更新
期間限定のweb展示のようなこともやっていきたいと思っています。
興味を持ってくださった方は遊びにきていただけると嬉しいです。


20180305 現在の展示

・20180303〜20180428
「わたしの203号」
先日終わりを迎えた「203号室」で起きたことだけを集めました。私は一生、これをみると泣くと思う。
一人の死生について、誰も興味が無いのがいい
わたしの203号 - satomi.K

夏の抜け殻

台風の影響で朝から土砂降りの日で、私も全身びしょ濡れになり会社に着いた。最近仕事のことでメソメソする日が多かったので月曜日はほんとうに憂鬱と思って過ごしたけれど、今日は思いのほか気分良く過ごせた不思議。濡れた靴下を干すため素足にサンダルの状態でオフィスにいたからかな。


夕方になると雨が上がり、金色の夕焼けが光って街中のビルが彩られていた。煌びやかなネオンがいい日もあるけど、こういうのに心が揺られる日もある。


今日から数日、同居人が仕事で家を開けるのでここぞとばかりに洋服や日用品を購入しに街中へ。ほかのお店の買い物袋をぶら下げていたのを見た店員さんが、全部を纏めて雨除けのビニールをかぶせてくれた。お金がないし、ファストファッション買うのやめられないけど、いつかはオーガニック製品ばっかり着て過ごしてみたい。もっと生活になじむものを身につけていたいと思う。それから、いつかは買わなくちゃと思っていた枯れない花を買って、ブーケを作ってもらった。


帰りは乗り物を使わずテクテク歩いて帰った。そうしたい気分だったし、そうして良かったんだと思う。道端にアイスの包み紙が捨てられているのを見かけた。お酒を程よく飲んだので眠ります。お香の煙が夏と一緒に空へ登っていくのを見つめている。


週末は海に行くんだよ。晴れたらいいな!

テクスチャー




毎日泥のように眠りたいし、そのままよく晴れた日に失踪して纏わりつくもの全部終わりにしたい それでも死ぬまで私は私と離れられない


週末一人で映画をみてお酒を飲んで過ごした
私にはこういう時間が必要だし気が紛れるんだけれど、私が私でいる限り苦しいことは続くのだと思う


金曜日の夜、会社の人とお酒を飲んだ
わりと仲が良いと思っていた先輩だったけど、その人が「私はダメな女で可哀想、でもそれが満更でもない」みたいな体で話すのが本当に無理でブチ切れてしまった
お酒を飲むと感情がいつもの5倍くらいになり心が決壊してしまう
好んで休日だけ煙草吸ってる女にろくなのはいないと思う


こういう1つ1つでどんどん人を嫌いになっていくので、友達と呼べる人が片手で収まるほどしかいない


自宅に帰ってきて、このことを恋人に話して泣いてたら、‪白か黒か、善か悪かが極端なんだよと言われた
人の一面で人の全部を決めつけるのはあまり良くないとも ‬


とても大人な話でよく分からなかった
正確に言えば分かりたくなかった


多分私の頭がおかしいだけだと思う
ゼロか100かみたいな思考しかできないし、怒ったり悲しくなったりすると本当に手がつけられなくなる
自分でも自分がよく分からなくて最悪
私の左手はそんな過去の感情のせいでズタズタだし、真新しい傷もいくつかある
いつだって自分か他人に振り回されてる
26になってもなんにも変わってない
私は未来にいてもなんにも変わってないよ


私は私から離れられるなら心底幸せ
こんな人間と一生付き合っていかなきゃならないのって結構しんどい
ジェットコースターみたいな、とはよく表現されるけれど、なんというか言い得て妙だ
いつか、ちゃんと角ばりなく生きられたらいいよね

すべての、白いものたちの

美しい本を買った。
静かな本が好き。余分な文章のない、長たらしくもない、淡々としているけれど、芯のある本。


祖父の亡骸を焼いた日のことを思い出した。田舎の小さな葬儀場で、棺には沢山の花と、祖父が生前大切にしていた洋服やマフラー、サングラスなどが一緒に入れられた。皮のジャケットにチェックの赤いマフラー、真っ青なシャツに茶色がかったサングラス、コーデュロイ素材のハット。今思うと祖父は結構小洒落た人だったと思う。片田舎の小さな町だから、お洒落なんて言ってもそんなに煌びやかなものではないけれど、彼はきっといい空気を纏う才能があった。

大学に進学して実家を出てからはあまり家族に会うことがなくなってしまって、久しぶりに真っ白な病室でみた祖父は小さくしぼんでいた。
痛みを訴えることが多く、楽な最期ではなかったかもしれないが、生き抜いた。最初で最後にゼリーを食べさせてあげることができたのは良かったのかもしれない。

炉で焼かれた祖父は真っ白で、みんな、誰だって死んだらちゃんと白に帰れるんだと思った。
煙が空に昇っていくのは当たり前のことなんだけれど、祖父の体は真っ青な空に吸い込まれてゆき、やがて見えなくなった。
不謹慎なのかもしれないが、あれはきっと、とても良い旅路になったのではないかな。

このときの感覚が、この本に少し近いような気がする。
内容、雰囲気、主旨、どれがとは明確に言えないけれど。

中身はと言うと、流れるように一晩で読んでしまった。(本当は週末の晩酌のお供にしようかと思っていたんだけど、止まらなかった。)

静かで熱く、白く燃える本。

「すべての、白いものたちの」/ハン・ガン

焚き木

私は、天ぷらを自ら作ろうとしたことは無いのだが、私が付き合った男性は例外なく料理することを好み、揚げ物も好きだ。(皆、肥満体型というわけではないけれど、とにかく揚げ物を自宅でやろうというまでのポテンシャルがある。私は面倒くさすぎて、無理。)

「食」に対してこだわりというか、かなり興味があるみたいだ。一方、私はあまり「これが食べたい」という欲求は起こらない。外食のとき困るタイプ。
「何が食べたい?」という質問に答えることが苦手だ。どうしても答えなければならないときは、いくつかパターンを決めてそれをローテーションさせるようにしている。

今回は久々に天ぷらが食べたくなったらしく、彼直々に揚げてくれた。私は供給されるがまま食べていたけど、揚げたてのそれは下手な居酒屋より美味しかった。
こういうのはなんだかいいなと思う。


いつか、昼は喫茶店で夜はバーという、小説のようなお店を開いてみたい。店内には私が好きな本を沢山置く。誰でも、その本を読みながらお酒を飲んだりできる。
メロウな音楽をかけて、美味しいご飯とコーヒー、お酒を提供する。寂しくて来店した人の夜が少しでも明るいものになるように。
そして私は、ややほろ酔いの状態で、気前よく接客をするだろう。


近頃思うこと。
心の火に焚き木をくべる作業は他人にやってもらうべきものではない筈なのに、最近はまたどうにもだめだ。
1人が分からない。
男だけが世の中の全てではないと、私に言いたい。

いつも自分を騙したり逃げながらやっている。周りの人たちもうまく騙してくれるけど、ほんとうは死ぬまで寂しいのだとしたら救われる筈もない。

手繰る

全然blog更新してなかったら半年くらい経っていた
日記がわりにしてる手帳も4月くらいでストップしていて、文章にするって作業を怠るようになったらだめだと感じました 反省
少しずつまた書いていけたらいい


金曜日の夜、かなり前から楽しみにしていた飲み会があり、最初のうちはとても楽しく気分良く飲んでいたのに最後のほうの記憶が全くなくて、粗相してないか心配
気前がよくなったのか、財布からお金が結構無くなっていた
最近は、社会人4年目にして、大きい飲み会には最初から参加しないということを学んだ
別に飲み会に行って、普段そこまで関わりのない人と話すために無理やりテンション上げて嫌な思いしなくたって、会社に行ってお金をもらうためだけにただ労働してればいい話だ
やりたい仕事をしているわけでもないし、彼が東京や関西の方に転勤するなら、潔く辞めてついて行くつもり
私は未だにどこか魚喃キリコの漫画に出てくるような生活を夢にみている オフィスはなにか違う

土曜日はそんなこんなで一日中寝ていた
二日酔いっていうのか、胃のあたりに何かつっかえている感じがした
迎え酒でもしてやろうかと思ったけど流石に無理で、何も考えずに観られるYouTuberの動画をひたすら流していた


夜にはメルカリで購入した真っ赤なノースリーブのワンピースと、ビルケンTATAMIのサンダルが届いた
今年はノースリーブを沢山着てやろうと思ってる
お相手がとても丁寧で、思いやりのある方だった
特に対人のフリマサイトだと、手書きのメモが入ってるだけでぐんと暖かい気持ちになるものだ
「元気はつらつで、お出かけしてくださいね」と言われ、嬉しくなる
古着は無理という人もいるかもしれないが、私は結構好き
新品のものより思い入れができるし、人から人へ渡っていくという流れも好きなのかも
仙台の古着屋は海外ビンテージのものが多くて、頻繁には買えないけど、シーズンに一度は古着屋で洋服を買ったりしている気がする
洋服を買って着るっていうのは、日常の娯楽だと思う
ファストファッションも好きだけど、手当たり次第にというのではなく、気に入りのものを集めるのはきっと大切なことだ

最近はきっとよくやれている
でも、例えうまく生活できていたとしても、どこか違うって思うことが多い