夜明け前

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11/13

わたくしには何もない 驚くほど空洞 枠線の塗装にばかりいそいそとする 侘しさの音が跳ねるのを皮切りにして、その空洞に、これでもかという程の水がたまり、ぶくぶくに膨らみ浮腫み、動けなくなる様 滑稽


死ぬまできっと愛の果ては夢と信じていたその愚かさがわたくしであります.

飯を食え

11/08

春より髪の毛が伸びた。毎日米を食べる。黒い血が股から垂れている。えらく人間らしくなってきたじゃあないかと思う。全然あんしんじゃないのに何処かに行くために張りぼてのこころをぺたぺたつくる。私は悪くない、私は悪くない、私は悪くない。生活の黄ばみ、日常の衣摺れみたいなものをていねいにていねいに伸ばして切って洗って、ピカピカにしないとという日。幼い私が思い描いた20代はこんなではなかった気がする。こんなおとなこどもみたいな人間では、なかった気がする。

私のつくった料理をおいしいおいしいと食べてくれる。幸せは沼だ、果てがない。えんえんと落ちていく、浮力がほしい。春とノスタルジアと魚を飼わないと。しっかりしなさい。ほんとうはシャンプーの匂いくらいしか信じられるものがない。


それも、内面の肥大、見当違いの罪悪感、日々のむくみ。

10/16

仕事している間、脚がむくんでむくんで仕方がなかった。お昼休みに散歩にでかけたら、やっぱり寒い日で、冬 一年すぎるのも早いというか、流れるように流されるように365日生きているような気がしてこんなんでは駄目だと思った。

アパート近くにずっとある冷蔵庫。もし、何かの拍子に彼女がいなくなったら泣いてしまいそうな気がする。


先日、私が彼に見立てたネクタイが大層似合っていたので、味をしめたわたくしは定期的にネクタイを贈りたくなりました。

彼が作ってくれる卵焼きは物凄くやさしい 賞味期限が近くなった卵が数個あるとかなりの確率で作ってくれるのでなるべく卵を少し残すように調整している部分が、唯一、唯一悪女だと思います。昨日は、彼がぐーすか寝てる間、くるりを聴いて煙草を吸ってなんでかちょっと泣いてから眠った。ごめんね。愛しています。

10/14

恋人が友達の結婚式で東京に行くというので、久しぶりに1人の1日だった。まあ、誰からも咎められないのをいいことに、昼間から酒を飲むという愚行に走るのが私らしいといえば私らしいのだけど。部屋の片付けや洗濯は明日でいいかなとか考えてしまって、よくない。恋人さんの結婚式スーツ姿は、それはそれは似合っておりまして、着替え始めたところ、私がスーツ着てほしいな〜という眼差しで見つめていたらきっちりネクタイ締めてベストまで着てくれました。東京行くまでこんなん着てらんねーよ、あっちい、と言ってネクタイシュルシュル外して、ベストも脱いで、それらをケースに閉まって駅に向かいました。ヤーさんよろしくアウトレイジなのがもーほんとうにかっこいいんですね、自慢。その後、東京から、「そう遠くない未来、結婚するって友達に言ったからね」との連絡が入り、”もうすぐ”じゃなくて、”将来”じゃなくて、”そう遠くない未来”と表現してくれたのが、なんだか現実味を帯びていて、ちょっと詩的で私は嬉しくなった。


それはそうと、お酒はいいよね。過去に自分が”しでかして”しまった記憶をいちいち掘り返してはウジウジする性格なんだけれども(陰湿で気持ち悪いからやめろと母親によく言われていた癖)、酒を飲むとそういうものが全部昇華してゆくのです。全部どうでもよくなって今を生きられる。ボロボロヨレヨレになった精神が回復する様が、セーブポイントのようと思います。酒は聖水。


大切な友達からお香のセットをもらった。袋開けた瞬間とてもよい香りがして幸せ。ロータス、蓮はいいねえ。お香大好きだから嬉しいよ。大切にします。ありがとう。

9/19

優しい日々の中に自分が存在すること、想像したことがあるでしょーか。ずっとこの毎日が続けばいいと望む日が来るとは思わず、バーボン煽って幸せ気分に浸っているワタクシであります。尾形真理子の著書に「試着室で思い出したら本気の恋だと思う」というのがあって、私はそれが好きで、一理あると思ってるのだが、自論を述べさせてもらうと、酒に酔って一番強く想う人が、恋してる人だと思うんですよ。恋人は、強い酒もガンガン飲めるタチなので、嬉しくなっちゃうな。2人でウィスキーとかワインとかバーボンとか沢山飲めるし、こう、なんだか天国にいるような気持ちになっちゃってフワフワした挙句に2人抱きしめあって眠る、みたいな芸当が日常的に起こるもんで。私は、思っているより本気でこの人に惚れてんのだなーと思いながらいつも眠りにつく。

9/12

昔から窓辺に2人分の洗濯物が干されてるさまを見るのが好きだ。出不精なもんで、一人のときは洗濯物を溜めてしまいがちだけど、なんとなく人と一緒にいると毎日でも洗濯機をゴウンゴウンいわせたくなってしまう。生活してる感がしとどに溢れていて、素敵じゃないですかー。

昨日は嵐みたいな気持ちだったのに、今日は打って変わってわりとケロッとしてる。うちの母もそういう人だったから家系か?とも思うけど、こーゆーのは人と一緒に生活してると周りの人を疲弊させてしまうので、なんとかしなきゃ。ヒステリーまではいかないんだけども。泣いて笑ってクヨクヨして強気になって、みたいなところは、好きな部分でもあるし嫌いな部分でもある。

今日も朝から雨だったので、彼が早くに出勤してからの一人になった時間、くるりのばらの花をずっと聴いていた。andymoriの壮平君とデュオのやつね。不安で不安で仕方がない夜、眠れるまでずっと頭を撫でてくれる人。こういうとき、なんていうか、泣きたくなるくらいの愛おしさが胸の奥底から湧き上がってきてしまい、我ながらゲンキンだと思うんです。泣いちゃうくらい暖かくて悲しいでしょ。君と思いっきり泣いたり笑ったりしたい。とびきりじゃなくていいから、生活をつくることが私の夢です。

9/3-9/4

9月になったなーとぼんやり思っていたら思いの外いきなり寒くなり驚いてる。季節の変わり目は、とよく言うけど、そのとおりで心がざわざわする時期。薬を買うってのを久々にしてしまい、げんなり。


これは自分でも物凄く面倒な性質だと自覚があるのだけど、自分がここにいていいのか何度も確認してしまう。不快ではないか、とか、そういうこと。人といるのにウジウジとしていていかんと思ってはいるのだけれど、夜晩酌などしていると気持ちの浮き沈みがモロに全面に出てきてしまい、たまに確認しなければ安心できなくなる。そうしたら、”この先”も考えてると言ってくれたこと。結婚しようなんて口でなら誰でも言えるけど、そういうことを自分より6つも上の社会人に言われるとさすがに現実味を帯びた話になってくる。いずれはこの人の妻になるのかしらー、人妻ってなんかエッチでいいなーなんて微妙にのほほんとしちゃうくらい、私自身はあんまり結婚というものに魅力を感じない人なんである。窮屈そうだし、契約関係ってのもなんだかなーとなっちゃって。昔、結婚しようと言ってくれた人とも別れちゃったし、そんなもんかって、思ってるけど、今度ばかりはうまくいきそうな気もして、ちょっと期待はしてる。

一緒に住む話を少しした。なんなら一軒家の貸家でも借りて住みたいと思っていたから、あちらからその話が出てきたときは驚いた。畳のある部屋がいいと思ってたら、それも。猫を飼って、ギターを弾いて、花を飾って、好きな本だけ読む。好きな時に好きなだけ写真を撮って、それから少しのものだけ持って住むのがずっと夢で。1人と1匹で過ごそうと思っていた。それが2人と1匹になるかもしれないというのは、この上なく素敵なことだ。まあ、夢で終わる話かもしれないけど、なんとなくね。私がなんにも言わなくても、”一軒家なら、ギターも好きに弾けるでしょう”と言ってくれたのは、そんなことを私なんかのために、見返りなく考えてくれる人がこの世界にいるものかとなんだかもうそれだけで泣きそうになる。